AMH(抗ミューラー管ホルモン)検査
AMH(抗ミュラー菅ホルモン)とは?
AMHとは、発育過程の細胞から分泌されるホルモンです
個人が現在持っている原子卵胞の量によってAMHのホルモンレベルが変わるため、AMHを測定することで卵巣予備能力(卵巣が卵子を作る力)を知る指標になります。排卵誘発剤の使用方法や、治療選択する場合にはAMH測定値を参考にしています
原始卵胞とは?
- ・原子卵胞は卵子のもととなる細胞で、卵胞の中にあります
- ・生まれたときに卵巣の中に約200万個備わっています。生理が始まるまでに8~9割が失われ、その後は一か月に約1000個ずつ失われていきます
- ・年齢とともに原子卵胞が減るため、血液中のAMH濃度も減少します
治療方針への影響
AMHが高い場合
原子卵胞が多く残っていると考えられます。排卵障害のなかでも、多嚢胞性卵巣PCOタイプによく見られます。
治療方針
- ・治療を早めに検討します
- ・月経異常になるケースが多いため、排卵誘発剤が必要な場合が多くあります
排卵誘発剤の使用について
- ・量は少なくても、十分な効果を期待できます
AMHが低い場合
原子卵胞が減少して、卵巣のはたらきが低下していると考えられます。高齢の場合は特に慎重に対応します。
治療方針
- ・治療を早めに検討します
- ・排卵する卵子の条件が良く、卵管などに問題がなければ、妊娠は可能と考えます
排卵誘発剤の使用について
- ・排卵誘発剤の効果が出にくいことがあるため、しっかりと排卵誘発剤を使って、卵子の発育を促します